ウェブマスター

2016年3月17日木曜日

水道の凍結防止

うちには、家の外で水を使えるよう、2つの水道栓があります。ひとつは道路寄りの地面に埋め込まれていて、ホースだけを外に導けるタイプの蓋があります。もうひとつは勝手口近くにあり、こちらは立水栓と水道パンのセットになっています。設計打合せの段階から当然のように配置予定になっていたので、おそらく2つとも標準装備なのだと思います。特に後者は重宝していて、子供が庭で遊ぶとき、車の洗車時、家の窓を外から洗う時に使用しています。

この家は、冬には氷点下になる地域にあります。寒い日の朝に水道栓が凍結して破裂したのを見たこともあります。新しい家で初めての冬ということで、冬が本格化する前に、立水栓の蛇口の保護策を講じることにしました。結果として、無事冬を乗り越えることができたのでここにメモしておきます。

立水栓の傍の地面には青くて四角い蓋があって、おそらくその中に水道の元栓が内蔵されているのだと思います。最悪の場合(蛇口付近が破裂したら)その元栓を閉めて元を絶てばよいわけですが、この蓋は三角ネジで固定されているので応急処置はできそうにありません。三角ネジが無いから中身を見たことがありません。いつか買っておこうと思いつつ、もう何ヶ月も経っています。

さて、購入したのは、日本電熱の「蛇口ヒーター WV-2」という製品です。12月にアマゾンで1,806円で購入したけど、現在(3月17日)706円(在庫3)になっています。この手の製品の値段は季節差が激しいですね。商売できそう。

この製品は、先端がヒーターになっているコード1本と、そのヒーターを蛇口に固定するためのプラスチックケース1つを含んでいました。

経験豊富な建築士さんが設計してくれていたからでしょうか、蛇口の傍に野外コンセントがありました。さすがですね。アマゾンから届いたその日に電源コードをコンセントに挿して、ヒーター部分を蛇口にセットしました。とても簡単。

電源スイッチなどはなく、ただつなぐだけ。おそらく温度センサーが入っていて、蛇口を凍結しない程度の温度に保つのだと思います。氷点下になりそうな時期には、ヒーターをつけた蛇口をタオルで巻いて、それをビニール袋で覆っておきました。この対策が功を奏したのでしょうか。とりあえず、この冬は凍結せず乗り越えることができました。


冬期の空調

いま家を建てるには24時間の換気が義務づけられているそうです。我が家でもずっと換気システムが動いています。木造家屋にとって換気はとても大切なことらしく、設計打合せの段階から建築士さんが、ちゃんと換気するよう何度も教えてくれました。

うちの換気システムでは、屋根裏にある装置で強制排気をすることで間接的に外気を取り込みます。空気を外に出すと空気圧が下がるので、各部屋にある通気口から外気が入ってくるのです。通気口にはフィルターがあり、空気中の塵はそこでトラップされます。言い換えるとフィルターしかないので、外の空気がそのままの温度で入ってきます。

もちろん空気の流れは遅いのですぐに寒くなるということはありませんが、対処しなければ、外気が冷えるほど室内も寒くなるはずです。せっかくのアルゴンガスの二重窓も、外気をもちこんでしまえば台無しのような気がします。でも換気は建物にとってとても大事だから換気システムをオフにはできません。

そこで、寒い冬は暖房をオンにするわけです。我が家では、各階にエアコンを設置していますが、1階は主にエアコン、2階は主にオイルヒーターで暖をとります。

換気は大事だけれども、乾燥しすぎるのもおそらく木材によくないことでしょう。そこで我が家では、暖房の季節が来る前に加湿器を設置しました。1階には大きめの加湿器を、2階には寝室があるので加湿機能つきの空気清浄機を設置しました。

加湿器は気化式です。1階のリビングには、パナソニックの洋室19畳用の製品を設置しました。FE-KFL07-Wというものです。2階の寝室には、同じくパナソニックのF-VXL55-Wという空気清浄機を設置しました。これらの製品は湿度を60%付近に保つことができるので重宝しています。加湿のし過ぎは良くないし、乾燥のし過ぎもよくないでしょうから。寝室の空気清浄機はヘパフィルターを採用しているので花粉症の季節にも重宝します。

2階にはデロンギのオイルヒーターを設置しました。QSD0915-BLというものです。このオイルヒーターは優れもので、設定した温度をみごとにキープしてくれます。タイマーもあるので便利です。アマゾンの表示では10~13畳用となっていましたが、時間をかければ2階全体を暖かくしてくれます。これはやはり、壁と窓の断熱がしっかりしているから可能なのだと思います。

言い換えると、換気システムを動かしていたとしても、空調を適切に動かせば、十分に暖かい居住環境をつくることができます。

1階の加湿器は、水タンクが1日で空になります。毎日水を加え直すのは面倒なのですが、実は加湿はとても大事だということに気づきました。どのように大事かというと、加湿をしているときとしていないときでは、エアコンの暖房効率が明らかに違うのです。

我が家のリビングには、壁の上のほうに温湿度表示つきの時計を設置していますので、温度と湿度を客観的に定点観測できます。加湿器の作動中は湿度が60%弱で保たれます。加湿器の水タンクが空になって加湿が止まると、湿度は徐々に下がっていきます。

面白いことに、加湿器が動いておらず湿度が低い状態だと、エアコンの暖房をオンにしても、なかなか室温が高くなりません。一方、加湿器のおかげで湿度を60%近くに保っている場合、すぐに室温が上がってきます。明らかに暖房効率が違います。

この理由はよくわからないのですが、無垢の床は文字通り木材だし、壁や天井にも木材や石膏が使われているので、これらの材質の保温能力は湿度の影響を強く受けるのではないかと思います。とにかく60%の湿度を保つとエアコンの効き具合が良いのです。エアコンを18に設定すると、我が家の場合、壁時計の高さの温度は20で保たれます。

室温が20℃になると、床も冷たくありません。無垢の床の暖かみというやつでしょうか。冬でも裸足で居られます。

1階のリビングの加湿器に比べると、2階の寝室の空気清浄機の水タンクは長持ちします。エアコンを使わずオイルヒーターで暖をとるのに加え、そもそも家族4人が寝るので湿気が発生しやすいからだと思います。