いま家を建てるには24時間の換気が義務づけられているそうです。我が家でもずっと換気システムが動いています。木造家屋にとって換気はとても大切なことらしく、設計打合せの段階から建築士さんが、ちゃんと換気するよう何度も教えてくれました。
うちの換気システムでは、屋根裏にある装置で強制排気をすることで間接的に外気を取り込みます。空気を外に出すと空気圧が下がるので、各部屋にある通気口から外気が入ってくるのです。通気口にはフィルターがあり、空気中の塵はそこでトラップされます。言い換えるとフィルターしかないので、外の空気がそのままの温度で入ってきます。
もちろん空気の流れは遅いのですぐに寒くなるということはありませんが、対処しなければ、外気が冷えるほど室内も寒くなるはずです。せっかくのアルゴンガスの二重窓も、外気をもちこんでしまえば台無しのような気がします。でも換気は建物にとってとても大事だから換気システムをオフにはできません。
そこで、寒い冬は暖房をオンにするわけです。我が家では、各階にエアコンを設置していますが、1階は主にエアコン、2階は主にオイルヒーターで暖をとります。
換気は大事だけれども、乾燥しすぎるのもおそらく木材によくないことでしょう。そこで我が家では、暖房の季節が来る前に加湿器を設置しました。1階には大きめの加湿器を、2階には寝室があるので加湿機能つきの空気清浄機を設置しました。
加湿器は気化式です。1階のリビングには、パナソニックの洋室19畳用の製品を設置しました。FE-KFL07-Wというものです。2階の寝室には、同じくパナソニックのF-VXL55-Wという空気清浄機を設置しました。これらの製品は湿度を60%付近に保つことができるので重宝しています。加湿のし過ぎは良くないし、乾燥のし過ぎもよくないでしょうから。寝室の空気清浄機はヘパフィルターを採用しているので花粉症の季節にも重宝します。
2階にはデロンギのオイルヒーターを設置しました。QSD0915-BLというものです。このオイルヒーターは優れもので、設定した温度をみごとにキープしてくれます。タイマーもあるので便利です。アマゾンの表示では10~13畳用となっていましたが、時間をかければ2階全体を暖かくしてくれます。これはやはり、壁と窓の断熱がしっかりしているから可能なのだと思います。
言い換えると、換気システムを動かしていたとしても、空調を適切に動かせば、十分に暖かい居住環境をつくることができます。
1階の加湿器は、水タンクが1日で空になります。毎日水を加え直すのは面倒なのですが、実は加湿はとても大事だということに気づきました。どのように大事かというと、加湿をしているときとしていないときでは、エアコンの暖房効率が明らかに違うのです。
我が家のリビングには、壁の上のほうに温湿度表示つきの時計を設置していますので、温度と湿度を客観的に定点観測できます。加湿器の作動中は湿度が60%弱で保たれます。加湿器の水タンクが空になって加湿が止まると、湿度は徐々に下がっていきます。
面白いことに、加湿器が動いておらず湿度が低い状態だと、エアコンの暖房をオンにしても、なかなか室温が高くなりません。一方、加湿器のおかげで湿度を60%近くに保っている場合、すぐに室温が上がってきます。明らかに暖房効率が違います。
この理由はよくわからないのですが、無垢の床は文字通り木材だし、壁や天井にも木材や石膏が使われているので、これらの材質の保温能力は湿度の影響を強く受けるのではないかと思います。とにかく60%の湿度を保つとエアコンの効き具合が良いのです。エアコンを18℃に設定すると、我が家の場合、壁時計の高さの温度は20℃で保たれます。
室温が20℃になると、床も冷たくありません。無垢の床の暖かみというやつでしょうか。冬でも裸足で居られます。
1階のリビングの加湿器に比べると、2階の寝室の空気清浄機の水タンクは長持ちします。エアコンを使わずオイルヒーターで暖をとるのに加え、そもそも家族4人が寝るので湿気が発生しやすいからだと思います。
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