私達が出会った住友林業の方々は、以下の4つの専門分野を担当されていました。
まず、営業です。営業の担当者さんには、私達が展示場に足を運んでから家の引き渡しに至るまでの間、大変お世話になりました。
次に、設計担当の方。具体的に契約を意識し始めた段階で、営業の方に紹介していただきました。一級建築士の資格をお持ちでした。
そして、インテリア担当の方。部屋の照明の種類や配置、家具、カーテンなどについて、豊富なご経験に裏打ちされた的確なアドバイスをいただきました。
最後に、現場監督の方。建築開始前から、そして建築中にもこまめに連絡をして下さり、安心して委ねることができました。二級建築士の資格をお持ちでした。
この4つの専門分野の方々が、つまり4人の方々が私達の家を担当して下さいました。この他に、お会いしてはいませんが、本格的な設計をして資材を手配する部署もあったようです。
営業担当の方は、土地の手配だけでなく、私達の予算に応じた規模の家の提案をして下さいました。
土地を探すにあたり、その地域の将来性、地域の雰囲気、方向の観点からみた敷地の性質、地盤の特徴、などなどを考えて候補をいくつか挙げて下さいました。
それまで敷地の形は意識したことがなかったのですが、道路がどちらにあり、隣接する土地にどのように家が建つかを机上でシミュレーションしてくれました。
日光がどの程度差し込むのか、敷地のどのあたりに家を建てるとどのようなメリットがあり、どんなデメリットがあるかを一緒に考えて下さいました。
その上で、とりあえず雰囲気を、ということで私達に無理のないコストで建てられる家の間取りを提案して下さいました。
この間取りはもちろん仮のものでしたが、家を建てるということがグンと現実的になり、色々なことをイメージしながら考えられるようになりました。
土地の購入に関しては、営業の方が不動産と私達の間に入って下さり、司法書士の先生への登記の依頼などもすべて面倒を見てくださったので大変助かりました。
家の青写真がイメージできてきた段階で、建築士の方も交えた打ち合わせとなり、建築士の方のアドバイスを受けながらの具体的な建築計画を立てはじめました。
私達が選んだ土地は地盤が柔らかいことが予想されており、当初から営業の方がおよその地盤補強予算を想定して下さっていました。
このためまず、土地の購入に先立って(商談中に)営業の方が不動産に掛け合って下さり、地盤調査をすることになりました。
地盤調査の結果、どうやらこの深さに硬い支持層があるということが判明したのですが、念には念をということで、もっと硬い層も突き破ることのできる装置でその支持層の強度を測ることになりました。
二度目の地盤調査の結果、最初に見つけた支持層は信頼するに足るものだということがはっきりしました。この住友林業の姿勢には、確固たるものを作ろうとする志を感じました。
この地盤調査に前後して、本格的な間取りなどが決まっていきました。うちの場合はビッグフレーム構法だったので、思い通りに間取りを決めることができました。
将来的に子供部屋を二つに分けられるような作りにしました。それを想定して各部屋のどのあたりの床に補強を入れておくべきか、将来エアコンをつけるならこの辺りだろうからビッグフレームはこちらに配置しよう、などなど、建築士のアドバイスを受けながら打ち合わせを進めました。
キッチンやお風呂、トイレ、床、ドア、窓、などなど。毎週のように展示場に通って実物を見ながら選びました。小さな子供をつれての打ち合わせは大変でしたが、皆さんが子供に優しく接してくれましたから、とても助かりました。子供のトイレタイムも笑顔で待ってくれましたし、いつも声かけをして下さいました。
およその形が決まると、本格的な設計図作成や、建築確認申請の準備に着手して下さいました。
内装を具体的に検討する段階になると、インテリア担当の方との打ち合わせが始まりました。
各部屋や廊下の壁紙をどんな色にするか、照明はどんなのが良いか、カーテンや家具はどんな感じにするとうまくまとまるか。インテリア担当の方が熟考されて、これらをトータルで考えて下さいました。
いくつかのハウスメーカーの顧客だけを対象としたインテリアフェアが開催されるというので、そちらにも足を運びました。フェアの会場には上品で高品質な家具がずらりと並んでいました。
フェア会場の入口で住友林業の方を見つけて声を伝えると、私達に専属の担当者があらかじめ決まっているとのこと。インテリア担当の方が、私達にピッタリなタイプの方を選んでくれたそうです。
フェアに参加する前にインテリア担当の方と事前に打ち合わせをしており、会場で購入を検討する家具は決まっていました。それを実際に見て、触って、購入を決めました。
専属の担当者の方が要所要所に案内して下さり、インテリア担当の方がさっと現れて商品の説明をして下さいました。
具体的には、ソファー、クッション、オットマンのセットと、ソファーテーブル、そして下に敷くラグを購入しました。ダイニングテーブルは子供が大きくなってから改めて購入したかったので、色々と下見をさせていただきました。
インテリアに関してはこの他に、インテリア担当の方のイチオシで、作り置きのテレビ台を設置して頂くことにしました。床材に合わせてウォールナットで作っていただき、部屋に綺麗に収まり、なんとも言えない特別な雰囲気となりましたので満足しています。
テレビ台の中にテレビアンテナのポートなどが位置するよう設計されており、コード類は内部を通せるようになっていますので、見た目はすっきりと収まります。市販品では味わえない収まり具合です。
インテリアの打ち合わせは実際の建築と並行して進められました。ここでお世話になったのが現場監督さんです。
現場監督さんもしっかり私達の生活のことを考えて下さって、ここをこうしたほうがより良くなるのではないかと、様々な提案をして下さいました。
また、毎週のように、私達が一番電話を受けやすい曜日と時間を狙って、進捗状況や見通しについての説明をして下さいました。
建設中の家も何度か訪問させていただきました。敷地前でお話をする際、子供が道路に飛び出してしまわないよう気をつかって下さいました。車が通るときには車を背に両手を大きく開いて、腰を下ろして、子供が怪我をしないよう細心の注意を払って下さいました。
印象的だったのは、ビッグフレームの骨組みが完成した段階での見学会です。綺麗な木の柱が整然とならんでおり、よい香りがしました。すべての柱に施工主の名前が刻印してあり驚きました。
二階への階段がまだなかったのでハシゴを使いましたが、3歳の娘が上る際には現場監督がハシゴを支えたり、危なくならないようにこまめに配慮して下さいました。
引き渡しの日は、現場監督だけでなく、私達の家を担当して下さった皆さんが、完成した家を訪問して下さいました。
皆さんとの打ち合わせの日々のことが思い出され、お会いしてなかったのは僅かな期間だったのに懐かしく、皆さんが思い思いに完成した家を眺めて笑顔でいて下さったのが、私達にとっては嬉しい贈り物となりました。