まだインテリアのことを書いていませんでした。
家を新築するにあたり、インテリアを新調することはよくあることだと思います。しかし、うちには小さな子供達がいるのでずいぶんと悩みました。
仮に上等な家具を買ったとして、もし子供が傷つけたら台無しになってしまうかもしれない。それに、大人にとって最適な家具が子供に最適とは限らない。そう考えながら思索したわけです。
結局、新調したインテリアは少なく、多くの家具を旧居から持ち込むことにしました。新調したのは、カーテン、テレビ台、ソファー、ソファーテーブル、ラグ、それと照明だけです。それぞれ、インテリアフェアで実物あるいは相当品を拝見してから契約しました。
それぞれの商品は、コーディネーターの方と相談しながら選定しました。まずオススメを挙げてもらい、それをたたき台として自分たちの都合を勘案しながら商品を決めたので、それぞれの商品やメーカーについては詳しく知らないです。
カーテン。妻の友人が、まだお招きしていないにもかかわらず、道ばたから一目見て「気になって」いたとのことですから、女性受けのするカーテンになったようです。コーディネーターの方が様々な角度から検討してくださったので総合的な観点からデザイン的にしっくりしたものになったのだと思います。
テレビ台。コーディネーターさんのオススメをそのまま採用しました。いわゆる作り付けのテレビ台をこしらえてもらいました。材質は無垢の床に合わせたウォルナット。オーダーメイドなので後ろに隙間もなく、部屋の形と完璧にマッチしています。壁のコンセントや情報端末は、テレビ台の設計図を配慮して設置されたため、テレビ台の内側の最適な位置にあり、コード類はほとんど露出しません。引き出しやドアも非常につくりが良く、滑らかに動きます。どこの会社でつくられたものだったか、残念ながら忘れました。
テレビ台については、ひとつだけ欠点がありました。オーディオ機器を入れる棚のドアが木製で、中が見えるよう横長の穴がいくつか空いていたのですが、そこからはオーディオ機器のディスプレイ等がしっかりと見えません。子供にテレビの撮り溜めやDVDを見せる際、毎度ドアを開けて操作するのは不便なので、プレイヤーだけは棚に入れずテレビに並べて外に配置しています。
ソファーはフクラの製品です。今調べてみると、おそらく外見的にはカストールというシリーズのものになると思います。子供がいるので汚したり傷つけたりしてしまうことを恐れていましたが、半年経った今も綺麗に使えています。
ソファーを選ぶにあたり、下をルンバが通過でき、小さな子供がいても傷み難いものを希望しました。コーディネーターさんのアドバイスに従って皮のシートにしたのが功を奏したように思います。布だったら今頃シミだらけかもしれません。
ソファーの座り心地は、柔らかすぎず、しっかりとした安定感があります。毎日のように子供が跳んでいますが、今のところ劣化は感じません。カバーはかけていません。
皮のソファーなのでメンテナンスが必要です。1年に2度か3度、専用の洗浄液で拭き、オイルを塗ります。この洗浄液とオイルは納品時に数回分をいただきました。説明書の指示通りにメンテナンス作業をすると、まるで新品のようになります。
ある日、2歳の子供がソファーにガリガリと爪を立てて遊ぶという事件がありました。周囲に比べて少し明るい色の傷ができてしまったので衝撃的だったのですが、ありがたいことに、メンテナンス後には傷が見えなくなりました。どこに傷があるかさえわからなくなるほど。皮は削っても皮で、材質が同じだから、同じオイルでコーティングすると質感が同じになるのかもしれません。
購入したフクラのソファーは、普通に座っても良いですが、床に座って肘を掛けるのに都合がよい高さになっています。背もたれが低いので圧迫感がなく、コーディネータの方が説明して下さったように、部屋が広く感じます。
ボルスターと、オットマンと、クッションをつけました。ボルスターは好きな場所に設置できる1人用のヘッドレストです。深く腰掛けてくつろぎたいときに重宝します。
オットマンはソファーと同じ皮のもの。足を伸ばしたいときに使うほか、我が家では子供の歯磨きの際にも重宝しています。小さな子供にはちょうど良いベッドサイズなので、そこにバスタオルを敷くと子供は喜んで寝転がります。そして、ふわふわの上で楽しく歯を磨くというわけです。
クッションは皮のものが4つ。それからコーディネーターさんからのプレゼントで、布の明るい色のものが1つです。この1つがシックなソファーにひとつあるだけで、ぐっと引き締まるのですから不思議です。色彩のプロの視点はすごいですね。
ちなみに、こちらからお願いしていないのですが、住友林業の担当の方々から、さりげないプレゼントがいくつかありました。上のクッションはその1つ。もともと自分たちで購入するつもりだったのに、ある日突然、これはプレゼントにさせて下さいと言ってもらえました。粋ですね。
ソファーの手前には、やはりウォルナット製のソファーテーブルを置きました。その向こうにテレビ台があります。テーブルのメーカーは覚えていませんが、とにかくインテリアフェアで出会いました。
テーブルを選定するにあたり、ルンバの運用は当然のこととして、子供が登って天板の端を踏んだときにバランスが崩れるかもしれないと考えながら製品を選びました。上から見ると長方形で、四隅から垂直に足が生えているものにしました。いざ買ってみると、木に厚みがありかなり重いので、子供が乗ってバランスを崩すというのは杞憂だったかもしれません。
無垢のテーブルということで、表面にビニール製のシートは被せないようにとアドバイスをいただきました。新鮮な空気に触れられるようにしておく必要があるそうです。テーブルそのものには満足していますが、日々忙しいので片付ける余裕がなく、リビングの物置と化しています。
注意点としては、無垢のテーブルの場合、油系の汚れには注意をした方がよさそうです。ある日、子供が、ガラスに貼るゲル状のステッカーをテーブルに置き、一晩そのままにしてしまっていました。そうすると、ゲルから油が染み出たらしく、テーブルにシミがついてしまいました。この手の汚れはとれないので要注意です。天板を削ればよいのでしょうけど、どれくらい削れば良いのか未知数です。
ソファーテーブルの下にはラグを置きました。こちらもルンバとの相性のよいオススメ商品を提示してもらい、コーディネーターの方のアドバイスを受けながら選びました。明るい色だけれども落ち着いており、ソファーだけでなく、例の布クッションとも色彩的な調和がとれているので満足しています。毎晩ルンバが削っているようですが、半年経った今も、踏み心地や見栄えが悪くなったという印象はないです。これもメーカーを覚えていません。インテリアフェアで出会いました。
ダイニングテーブルの照明や、天井に埋め込まれた照明も、他のインテリアとうまく調和しています。
総じて言えることは、コーディネーターの方がこちらの要望にしっかりと耳を傾けて下さって、とても良い製品を紹介してくれましたし、こちらもプロのアドバイスを尊重して正解だったと思います。
新築時に検討したけれども買わなかったものの1つに、ダイニングテーブルがあります。これは買わなくて正解でした。子供がまだ小さすぎるので時期尚早と考えたのですが、そのとおりでした。でもいつかは新しいものにしたいですね。インテリアフェアで見たマルニ木工の椅子は印象的でした。これをお読みの方でダイニングテーブルをご検討の方は、是非、マルニ木工の椅子に座ってみるべきですね。どのように座ってもしっくりとくる、とても座り心地の良い椅子でした。